梅雨入り 記録的に遅くなる可能性も 梅雨入りが遅いと梅雨明けどうなる?
遅れる梅雨入り
梅雨入りが遅れているのは、太平洋高気圧の北への張り出しが強まらず、梅雨前線がなかなか本州付近まで北上しないためです。
梅雨入りの見通しは?
次のタイミングが18日(火)頃から19日(水)頃です。前線が西日本の南岸付近に停滞し、九州から東海で雨が降るでしょう。九州北部や近畿、東海などはこのタイミングで梅雨入りとなる可能性が高くなっています。関東甲信は21日(金)ごろまで、なかなか広い範囲で雨が降ることはなく、記録的に遅い梅雨入りとなるかもしれません。
梅雨入りが記録的に遅かった年の梅雨明けどうなる?
今年も、今のところ、梅雨明けが平年(7月19日ごろ)と比べ、かなり遅くなることはない見込みです。ただ、湿った空気が流れ込みやすく、7月の雨量は平年並みか平年より多い予想で、短期集中型の梅雨となる可能性があります。
また、2007年、1967年ともに夏は「ラニーニャ現象」が発生した年でした。「ラニーニャ現象」が発生すると、夏は太平洋高気圧が北へ張り出しやすく、日本では猛暑になる傾向があります。特に、2007年の夏は全国的に高温となり、埼玉県熊谷と岐阜県多治見で、ともに当時の国内最高気温の記録を更新する40.9℃が観測されました。
今年も、今後、秋にかけては「ラニーニャ現象」が発生する可能性が高くなっています。日本列島は8月にかけて暖かい空気に覆われやすく、猛暑の夏となる見通しです。熱中症にいっそう警戒が必要な夏になりそうです。