北陸 梅雨末期の大雨リスク続く 11日(木)にかけて警報級か 土砂災害に警戒
2024年07月09日17:43
新潟下越と佐渡で大雨 土砂災害に警戒を
前線や低気圧に近い新潟県の下越や佐渡では、きのう8日(月)の降り始めからの雨量が100ミリを超えた所がありました。特に午前中までは断続的に発達した雨雲がかかり、佐渡市には一時土砂災害警戒情報も出されました。
現在は、これらの方面の雨のピークは過ぎて、佐渡市の土砂災害警戒情報も解除になりましたが、これまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがありますので、土砂災害に引き続き注意・警戒してください。土砂災害は雨が弱まったり止んだりした後でも発生することがありますので、危険なガケなどには近づかない方が良いでしょう。
11日まで警報級の大雨か 10日夜~11日朝は「前線南下型」の大雨
これまで雨量が比較的少なく推移していた北陸西部でも局地的に1時間に30ミリの激しい雨の降る所があるでしょう。また、既に雨量が多くなっている新潟県の下越や佐渡でも再び雨脚が強まり、総雨量がさらに増えるでしょう。土砂災害に警戒してください。
10日夜~11日(木)朝は、梅雨前線が北陸地方を南下するでしょう。前線が日本海から南下するパターンは北陸地方で大雨になりやすい気圧配置と一つとなっています。前線通過時を中心に雷を伴って1時間に30~40ミリの激しい雨の降る所があるでしょう。10日18時からの24時間雨量は、富山県以西の多い所で100ミリ、新潟県でも80ミリとなっています。
降り始めからの雨量が多くなる所もありそうです。土砂災害に警戒してください。また、低い土地の浸水や河川や用水路の急な増水、アンダーパスや凹地の冠水に注意・警戒してください。また、落雷や突風にも注意してください。
土砂災害に警戒 雨が止んだ後でも注意
土砂災害は、雨が弱まったり止んだりした後でも発生することがあります。ハザードマップなどを確認し、危険なガケへは近づかないようにして下さい。また、以下の「土砂災害の前兆現象」を見かけた場合は、速やかにその場から離れるようにしてください。
【土砂災害の前兆現象】
1.地面に亀裂や段差が生じる、木が傾いたり、地面が揺れる
2.斜面から物音がする、何かが落ちてくる、土臭い臭いがする
3.湧き水が急に止まる
4.水が吹き出したり浸みだしたりする
その他. 川の水位が急に低下したり、木が流れてきた場合や地鳴りなどがする