猛暑は次の週末には収まる 季節が進むとはいえ高温傾向 台風シーズン今後の傾向は?
2024年09月14日16:37
9月になっても真夏のような気温 異例の暑さも
福岡県太宰府では、昨日13日の最高気温が37.1℃で、統計開始の1977以降、9月の1位の記録を更新しました。福岡県内で9月中旬以降の最高気温としては歴代最高の記録です。太宰府では、最高気温35℃以上の猛暑日日数は、今日14日で、56日になり、全国の最多日数を更新中です。
猛暑の見通し 次の週末には季節が進む この時期らしい気温も
次の週末になると、太平洋高気圧はやや後退し、チベット高気圧も後退するでしょう。ようやく季節は進みます。最高気温は、東京都心で30℃に届かない日が続くなど、北海道から関東を中心に、この時期らしい気温になる予想です。東海から九州では、日中はまだ残暑が厳しいものの、最高気温が35℃以上になる日はなくなるでしょう。猛暑は収まる見込みです。
季節が進み、9月下旬は、本州付近に秋雨前線が停滞するようになるでしょう。九州から関東を中心に、広く雨が降る時期がある見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みやすいため、雨雲は発達しやすく、局地的に大雨になることも考えらえます。秋雨による大雨に注意、警戒が必要な季節に入ります。
台風13号 奄美地方にかなり接近
台風13号は、今後、発達しながら北西へ進む見込みです。今日14日夜のはじめ頃にかけて、奄美地方にかなり接近するでしょう。
奄美地方は暴風に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に警戒してください。沖縄地方はうねりを伴った高波に警戒が必要です。
台風13号は、奄美地方にかなり接近した後、東シナ海に進み、強い勢力になる見込みです。東シナ海で発達のピークを迎える台風は、珍しいです。奄美地方では、吹き返しの風が吹き、暴風や強風が長く続くことが考えられます。
その後、台風13号は、大陸華中に進み、17日までに熱帯低気圧に変わる見込みです。
なお、この台風13号は、発生してから日本に近づくまで、太平洋高気圧の縁に沿って北西へ進路をとっています。
台風シーズン 今後の傾向は?
必ずしもそうではありませんが、台風は、一般的に日本に近づくまでは、太平洋高気圧の縁に沿って進みます。太平洋高気圧が後退する9月下旬に日本に近づく台風は、南の海上で進路を北東に変えて、本州付近に進んでくる可能性もあります。たとえ、台風13号のように北西へ進み続けたとしても、台風は本州付近に停滞する秋雨前線に、熱帯由来の暖かく湿った空気を送り込むことがあるでしょう。この場合は、前線の活動がより活発になり、本州でも広く大雨の危険が高まります。
季節の進みとともに、台風の影響はこれまでとは違ってきます。日頃から、ハザードマップで避難経路の確認など、備えをしておくとよいでしょう。
季節が進むとはいえ10月上旬も高温傾向 秋晴れは少ない地域も
高温傾向でも、晴天が多いということではなさそうです。
本州付近に秋雨前線が停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みやすいでしょう。このため、九州から関東を中心に、広く雨が降る時期があり、秋晴れの日は平年に比べて少ない見込みです。
南の海上の対流活動が活発な周期は一旦過ぎるでしょう。一時的な期間ですが、台風など熱帯擾乱が次々に発生することはなさそうです。とはいうものの、南の海上の上空で寒気を伴った渦が西進するなど、対流が起こるきっかけで、台風など熱帯擾乱が発生することがあるかもしれません。台風シーズンはまだ続きます。